こんにちは!Cloverです。
FIP(猫伝染性腹膜炎)の治療では、使用する製品や猫ちゃんの体重だけでなく、どのような症状(ウェットタイプ・眼球症状・神経症状)なのかによって投薬量が変わります。
今回は、Curecat Max Tabletの投与量計算方法について、実際の計算例を交えながら解説していきます!
Curecat Max Tabletとは?

Curecat Max Tabletは、高体重の猫ちゃんや高用量治療が必要な症例向けに設計されたGS-441524経口治療薬です。
通常のFIP治療だけでなく、以下のようなケースで投与量が増えるほど必要な錠数も増えていきますが、Max Tabletを使用することで投薬する錠剤の数を減らし、投薬への負担がかかりにくくなります。
- 神経症状があるFIP
- 重度の眼症状があるFIP
- 耐性や再発などにより高用量治療が必要な症例
- 体重の重い猫ちゃん(5〜6kg以上)
猫伝染性腹膜炎の症状別推奨投与量
FIPには様々な症状があり、その症状によって体内で必要とされるGS-441524の濃度が異なります。
- ウェットタイプ:6mg/kg
- ドライタイプ・軽い眼球症状:8mg/kg
- 酷い眼球症状・神経症状を伴う:10mg/kg
特に眼や中枢神経に病変がある場合は、十分な薬剤濃度を維持するために高用量での治療が推奨されます。
その理由については >> 神経症状・眼症状のFIPで投与量を増やす理由 にて詳しく説明しています。
Curecat Max Tablet 推奨投薬量
| 体重あたりGS-441524投与量 | 投与量倍率 |
|---|---|
| 10mg/kg(酷い眼球症状・神経症状) | 体重 × 1 |
| 12mg/kg | 体重 × 1.2 |
| 15mg/kg | 体重 × 1.5 |
| 18mg/kg | 体重 × 1.8 |
| 20mg/kg | 体重 × 2 |
| 25mg/kg | 体重 × 2.5 |
投与量の計算方法
投薬期間中は、有効血中濃度を維持するために、投薬時の猫ちゃんの体重を元に投与量を決定します。
投薬時の体重に、推奨投薬量の表に照らし合わせた、投与量倍率を掛けた計算体重基準、1kgあたり1/4錠に分割して投薬する錠剤の数を決定します。
猫の体重(kg) × 投与量倍率 = 投与量計算体重(kg)
Curecat Max Tabletの錠数の決め方
Curecat Max Tabletは、投与量の倍率で増やした体重1kgあたり1/4錠を目安として計算します。
| 計算体重 | 投与量 |
|---|---|
| 0~1kg | 1/4錠 |
| 1~2kg | 1/2錠 |
| 2~3kg | 3/4錠 |
| 3~4kg | 1錠 |
| 4~5kg | 1錠+1/4錠 |
| 5~6kg | 1錠+1/2錠 |
| 6~7kg | 1錠+3/4錠 |
| 7~8kg | 2錠 |
計算例
猫の体重3.7kg、10mg/kgで治療中の場合:1錠の投薬
- 10mg/kgの倍率
- 1倍
- 投与量計算体重
- 3.7kg × 1 = 3.7kg
- 投与量計算体重
- 3~4kg → 1錠の投薬
猫の体重3.3kg、20mg/kgで治療中の場合:1錠+3/4錠
- 20mg/kgの倍率
- 2倍
- 投与量計算体重
- 3.3kg × 2 = 6.6kg
- 投与量計算体重
- 6~7kg → 1+3/4錠の投薬
Clover GS-441524 投与量設計の考え方
猫伝染性腹膜炎治療に使用される経口薬は、投薬した成分のすべてが体内で利用されるわけではなく、吸収率や製剤設計によって実際に得られる血中濃度が変わります。そのため、経口薬(錠剤やカプセル)を使用したFIP治療では「何mg含まれているか」だけでなく、「治療に必要な血中濃度が何mg /kg」かという視点も重要になります。
Curecatで取り扱うGS-441524経口薬は、単純な有効成分量ではなく、注射薬と同等の血中濃度が得られることを目標として設計していることが特徴です。そのため、経口薬でありながら注射薬と同じ考え方で投与量を設定することができます。
一般的な目安として、下記の投与量を想定して設計されており、猫ちゃんの症状や治療状況に合わせて選択することが可能です。
Cloverでは「GS-441524」を用いた治療から、耐性/再発の高度な治療ができるように「モルヌピラビル」や「配合剤」まで幅広く取り扱っています。
「どのような製品が良いのか」
「今の治療で大丈夫?」
「再発してしまった」など
FIPについて気になることがあればいつでも相談ください 🙂
