FIP治療薬の錠剤の飲ませ方

FIPの治療における経口薬はごはんやおやつに混ぜたり、粉状にして飲ませることを推奨していません。その理由と推奨する投与方法をお伝えしていきます^^

　▶ Cloverの猫伝染性腹膜炎治療薬の製品情報：https://fipclover.com/product/
　▶ GS-441524経口薬の推奨投与量と投与量計算：https://fipclover.com/about-fip-jp/gs-tablet-dosage/

Clover猫伝染性腹膜炎治療薬、経口薬の推奨投与方法

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FIPの神経症状が現れていたり体重が重い猫ちゃんは錠剤の数が多くなります。複数の錠剤を飲ませるのが大変な場合等は市販の空のカプセルに錠剤を入れて服用が可能です。

また錠剤1錠の服用が難しい子の場合、Cloverで取り扱いのCurecatは1/4錠、Hopefipは1/2錠にまで割って必要量を飲ませることが可能です。

GS-441524錠剤は食道を通り主に胃酸で薬剤成分がゆっくりと分解されるように設計されています。

通常、錠剤やカプセルの状態で飲ませると錠剤が胃から分解が始まり腸の方まで届き、血中濃度がゆっくりと上がりやがて薬の半減期に入ります。

しかし、粉状や細かく刻んだりすると食道や胃で早い段階で吸収されます。この場合血中濃度が急激に上がり、半減期に入ります。またGS-441524の性質上錠剤は胃酸によって分解されるとお伝えしましたが、薬の投与前後や投与時に食べ物を与えると胃酸が食べ物の消化に使用され薬の分解に影響されます。

錠剤やカプセルの状態でそのままFIP治療薬を飲ませることが吸収速度や血中濃度の維持への有利になります！

それでもどうしても錠剤のままで薬を飲んでくれない子には若干のウェットタイプの食べ物と一緒に薬を与えたり、細かく刻んで与えても薬の効果を得ることは可能ですが、最大限FIP治療薬の効果を引き出すには「薬の投与前後30分ずつの絶食」と「カプセルや錠剤の状態」で服用させることを推奨しています。