こんにちは!FIP Cloverです^^
数年に渡って臨床・内部試験に基づいて出された「推奨治療期間84日」「推奨体重あたり投与量」等を守り治療を行うことが猫伝染性腹膜炎治療にとって重要です。推奨治療プログラムに沿って治療を行ってもGSに強いタイプのウイルスが存在するのも事実で ~5%の確率で治療中に耐性が確認されたり、再発するケースが報告されています。
もし高容量の投薬を行っても改善傾向が見られずGS-441524への耐性が懸念される場合、FIP治療の効率からその他の治療オプションを検討することが出来るよう製品ラインアップしています。
患者家族やかかりつけの動物病院と一緒に検査結果や症状をモニタリングしながらベストな投薬量やFIP治療剤を決定していきましょう!
目次
耐性の判断
GS-441524に耐性がついているという100%の確定方法はありません。
しかしCurecatやHopefipのGS-441524製品を使用し、ある一定以上の投薬量でFIP治療を行っていても血液検査や患者の状態が悪化している場合は耐性と十分に考えることができます。
単純に血液検査数値のみの問題、患者の状態に変わりなければ、GS-441524を増量した投与量で患者を細かくモニタリングする場合が多いです。
ㅣ高容量のGS-441524での治療中の耐性かどうかの判断基準まとめ
検査結果に改善なし、患者の状態は同じ
ㄴGS製剤を若干増量し細かな観察と治療を続けることも可能
検査結果に改善なし又は悪化、患者の症状が悪化
ㄴ配合剤やモルヌピラビル等の他の治療計画を立てる
一定のGS-441524容量以上の高容量のGS-441524で治療を続けても改善が見られない場合、猫伝染性腹膜炎の治療効率や様々な負担を考慮し、配合剤やEIDD-2801の使用を推奨しています。
配合剤
配合剤はGS-441524を含めた数種類の抗ウイルス剤のカプセルです。カクテル療法によってFIP治療を進めていきます。
残念ながら企業秘密のため、詳しい成分や配合割合をお伝えすることが出来ません(´;ω; ‘)
しかし研究結果、現場でのモニタリングを通して耐性及び再発神経症状が確認された80%以上の患者へ良い結果を導いています。
Curecat:配合剤
Curecat 1kg Complex Capsule
- 1kgあたり1錠推奨
ㄴ症状によって増量可 - 製品情報ページ:製品情報 – FIP Clover
モルヌピラビル(EIDD-2801)
人間のコロナ治療剤のモルヌピラビルと成分は同様ですが、猫伝染腹膜炎に苦しむ猫ちゃんに合うよう最適に設計した錠剤と注射薬です。
- GS-441524とモルヌピラビルの併用
- モルヌピラビルのみ使用
- 配合剤とモルヌピラビルの併用
GS-441524への耐性が確認された患者の状態や治療状況に応じてGS-441524の量調を調節しながら対応していきます。FIP治療に終わりが迎えられるよう、猫ちゃんのモニタリングと状況に合わせた投薬量の相談を行っていきましょう^^
Hopefip:モルヌピラビル
Hopefip 2801 2kg Tablet
- 1kgあたり1/2錠推奨
ㄴ症状によって増量必須 - 製品情報ページ:製品情報 – FIP Clover
Hopefip:モルヌピラビル
Hopefip 2801 20mg/6ml Injection
- 1kgあたり0.4ml推奨
ㄴ症状によって増量必須 - 製品情報ページ:製品情報 – FIP Clover
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