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FIP(猫伝染性腹膜炎)はどのような病気?

猫コロナとも呼ばれる猫コロナウイルス(Feline Corona Virus : FCoV)には2つのタイプが存在します。
├ 猫腸コロナウイルス(Feline Entric Corona Virus : FECV)
└ 猫伝染性腹膜炎ウイルス(Feline Infections Peritonitis Virus : FIPV)

猫コロナウイルス(FCoV)の突然変異により引き起こされた強毒性の猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)の感染によっておこる感染症が猫伝染性腹膜炎(FIP)です。発症率は10%以下ですが、猫伝染性腹膜炎に感染し治療を行わない場合の死亡率は98%と非常に危険なウイルスです。

FIPのタイプは大きく2つ存在します。必ずしもどちらか1つのタイプが現れるという訳ではなく、両方のタイプが現れる場合もあります。

臓器に水が溜まるという特徴的な症状からウェットタイプと呼ばれます。
主にお腹と肺に水(浸出液)が溜まりお腹に溜まっている場合は腹水、胸に溜まっている場合は胸水と呼ばれます。
診断時には元気な猫ちゃんもいますが、子猫の場合は急速に症状が悪化します。

 ウェットタイプ(滲出型)の症状
  • 体重減少
  • 嘔吐や下痢
  • 微熱
  • 寝ている状態が続く(倦怠感・元気がない)
  • 食欲不振
  • 腹水及び腹水による腹部の腫れ
  • 胸水及び胸水による呼吸困難
  • 心嚢水

臓器にしこり(肉芽腫)を作ったり、眼症状や神経症状が特徴的な症状です。
眼に症状が現れる場合は主にぶどう膜炎や光彩炎の症状が見られます。また、脳にまでウイルスが到達した場合には神経症状として運動障害や眼振、行動の変化、知覚過敏等が見られます。

 ドライタイプ(非滲出型)の症状
  • 体重減少
  • 嘔吐や下痢
  • 発熱
  • 食欲不振
  • 倦怠感・元気がない
  • リンパ肥大
  • 眼球症状(ブドウ膜炎・虹彩炎・急な視覚障害)
  • 神経症状(知覚過敏・眼振・行動の異常・歩行困難)

CloverではCurecat(キュアキャット)とHopefip(ホープエフアイピー)の2ブランドを取り扱っており、FIPの治療に安全で有効であるGS-441524の注射剤や錠剤をはじめとして、その他モルヌピラビル治療剤や再発耐性治療に効果を見せているカプセル状の配合剤の提供を行っています。

猫伝染性腹膜炎治療薬に関して気になること、投与量の確認、購入の相談等お気軽にお問い合わせください^^