FIP(猫伝染性腹膜炎)と診断されると、初めて聞く病気で調べてみると「致死率99%」「治療方法は無い」という情報を見る方も少なくないかと思います。

このような情報で我が子を失ったらと不安で頭がいっぱいになる方も多いかと思います。
しかし以前とは違い、FIPはきちんと治療と向き合えば回復を目指せる病気になってきました。

この記事では、FIP治療を支えるClover(クローバー)で取り扱うFIP治療薬「Curecat」と「Hopefip」2つのブランドを紹介しどのような違いがあるのか紹介していきます。

そして、次の記事では、実際の治療で使われている3つの治療薬製品について紹介しようと思います!

Cloverの取り扱いブランド ①Curecat(キュアキャット)

*FIP治療の現場で長く選ばれてきたブランド*

Curecatは、2019年以降、GS-441524によるFIP治療が世界的に広まり始めた初期の段階から、アジア地域を中心に高品質な治療薬を安定して提供してきた、よく知られたブランドのひとつです。どんな状態の患者であっても、最善の治療結果を目指すという考え方のもと、製品開発と品質維持を続けてきました。

FIP治療がまだ手探りだった頃から、臨床の現場と向き合いながら製品開発を続けてきた実績があり、現在でも多くの治療現場で使用されています。

高含有量製剤をいち早く開発

Curecatの大きな特長のひとつが、高含有量GS-441524製剤の開発を早い段階で実現してきた点です。

設立当時、15mg製品を基準としながら、「20mg/ml」「30mg/ml」といった高含有量の注射剤
6mg/kg製品を基本としながら、10mg/kg用の高含有量の錠剤ををいち早く開発・実用化しました。

高含有量のGS-441524製品を使用することで、投薬量が多くなる症例への猫ちゃんへの投薬の負担が減らせるようになりました。

GS-441524の高含有量製品は特に「5~6kg以上の体重がある猫ちゃん」「神経症状や再発治療で投与量が多くなるケース」への使用を推奨しています。

再発治療まで幅広く対応

CurecatではFIPの治療において、耐性により治療が長引くケースや再発を繰り返すケースでも積極的にそして効率的に治療ができるように、再発治療用の複合抗ウイルス治療剤を提供しています。

「最初の治療」だけでなく、再発や治療が長引くケースまで視野に入れている点も、Curecatが長く支持されている理由のひとつです。

安定した品質管理へのこだわり

正規の生産工程から出庫までの各段階で決められた、厳しい品質チェックを通して常に同一の品質製品を提供しています。

FIP治療薬製造において、決められた細かいルールがないため、中にはロットごとに含有量や品質のばらつきがある中、Curecat製品はロットごとのばらつきがなく、いつ使っても同じ品質が期待できるという点で長年の治療現場から評価を得ています。

Cloverの取り扱いブランド ②Hopefip(ホープフィップ)

*FIP治療をあきらめないために生まれたブランド*

Hopefipは、FIP治療において 費用面の負担が理由で治療を断念してしまうケースを少しでも減らしたい、そんな思いから開発されたブランドです。

「治療したい気持ちはあるのに、現実的に続けられない」Hopefipは、そうした飼い主さんの声に向き合い、まず治療を始められる選択肢を用意すること を大切にしています。

FIP治療の基本製品のみの取り扱い

Hopefipは2019年から長く続いている最上位ブランドのように多彩な製品ラインアップを持っているわけではありません。しかし、「FIP治療において本当に必要な基本製品」「実際の治療現場で使われる薬剤」の2つを重点において「必要最小限の工程」「適切な品質管理」によって、価格と品質のバランスを取る努力を続けてきました。

標準工程の安定化と信頼性の向上

2023年に入り、製造工程の標準化と安定化が進んだことで、製品品質のばらつきが減少し、治療現場での使用実績が蓄積したことで治療成果を通じて製品の信頼性が評価されるようになってきました

猫伝染性腹膜炎の治療薬は
「価格を抑えたブランド=効果が弱い」というイメージがありますが
一般的なFIP症例において 十分な治療効果が確認され評価を受けてきたブランドです。

再発・治療が難しいケースへの対応

GS-441524を使用した猫伝染性腹膜炎の治療だけでなく、再発により難しい症例にも目を向けています。

  • 猫伝染性腹膜炎治療で再発してしまったケース
  • GS治療で反応が弱いケース
  • 治療の選択肢を増やしたい場合

こうした状況に対応するため、EIDD-2801(モルヌピラビル)を用いた治療剤と治療方法の提供をおこなっています。

すべての猫ちゃんに必要なわけではありませんが、「次の選択肢がある」ということ自体が、治療を続ける上で大きな支えになる場合もあります。


▶ 次の記事では、実際にFIP治療で使われているGS-441524・モルヌピラビル(EIDD-2801)・配合剤について、どのような特徴があるのか、それぞれの役割や使い分けをわかりやすく解説していきます!