こんにちは、Cloverです。

猫伝染性腹膜炎治療方法のうち、皮下注射についてこれまで3回に分けて説明を行いました。

皮下注射を打つときに、何を準備したら良いか知りたい、バイアルとは?、皮下注射の打ち方を文章で確認したいという方は過去の記事を読んでみてください!

  1. 皮下注射にあたり必要な準備物
  2. バイアルの取り扱い方
  3. 皮下注射の打ち方

準備万全な状態でも、毎日決まった時間にやってくる注射の時間は、猫ちゃんにとっても、そして見守るご家族にとっても、一日で一番緊張する瞬間かもしれませんね。
今回は、FIP治療中によくいただく「注射に関する悩み」を一問一答形式でまとめてみました。

実際に治療を始めると、「うまく打てない…」「暴れてしまう…」「これって失敗?」と、不安になる場面が本当にたくさんあります。

この記事で治療中のご家族から特に多かった質問を、できるだけわかりやすくまとめていきます。

GS-441524皮下注射 一問一答

動きすぎて、1回で注射できません

治療が始まって数日すると、薬の効果で少しずつ元気が戻ってきます。それはとても良いことなのですが、その分「注射イヤ!」という抵抗も強くなりがちです。

また、猫ちゃんは想像以上に体が柔らかく力も強いため、猫ちゃんが立った状態での注射は意外と難しいです。

  • 2人で行える場合:以下のような形にすると、かなり動きを抑えやすくなります。
    • 1人が猫ちゃんを座らせる
    • 肩とお尻をしっかり支える
    • 前脚を軽く前へ引く
  • 1人で注射する場合:床に座らせた状態で肩をしっかり押さえ、前脚で立ち上がれないようにすると安定しやすくなります。

注射中に噛もうとしてきます

注射中に突然振り向いて噛もうとする子もいます。

無理に続けると下記のような危険もあります。

  • 飼い主さんがケガをする
  • 針が抜けてしまう
  • 注射が途中で失敗する

心配な場合は、事前にネックカラーを使用するのもおすすめです。

「噛まれない安心感」があるだけで、飼い主さん側も落ち着いて注射しやすくなります。

注射針がうまく入りません

猫ちゃんの皮膚は、人が思っている以上にしっかりしています。そのため、針を入れる時に少し抵抗を感じたり、「プチッ」とした感触があることも珍しくありません。

最初は怖く感じるかもしれませんが、ゆっくり刺そうとすると逆に入りにくくなることがあります。

針はためらわず、素早く入れてあげた方が猫ちゃんへの負担も少なくなりやすいです。

どこに注射したらいいですか?毎回同じ場所でも大丈夫?

FIP治療で使用される注射薬は刺激が強めなため、同じ場所ばかりに続けると皮膚が硬くなったり、炎症が起きることがあります。

注射できる範囲は、肩まわりからお尻付近まで比較的広くあります。

  • 毎回同じ場所に打たない
  • 左右をローテーションする
  • 少しずつ位置をずらす

この3つを意識すると、皮膚トラブル予防につながります。
どこに打ったか簡単にメモしておくと、後から管理しやすくなります。

皮膚が伸びず、テントが作れません

痩せている子や小柄な子は、最初かなり皮膚がつまみにくく感じます。
さらに、注射のタイミングを覚えてくると緊張で体に力が入り、皮膚が伸びにくくなることもあります。

そんな時は、無理に押さえ込もうとせず、一度落ち着くまで待つのも大切です。猫ちゃんが少し油断したタイミングで、素早くテントを作って注射するとスムーズにいくことがあります。

注射後に血が出ました

注射後に少し出血すると驚いてしまいますよね。

多くの場合は毛細血管に触れた程度で、大きな問題ではありません。清潔なガーゼなどで軽く押さえて止血し、様子を見てください。

ほとんどは短時間で落ち着きます。止血後は、注射部位を清潔に保ってあげましょう。

注射した場所が硬くなりました

注射後に「ぷくっ」としたしこりのようになることは比較的よくあります。
軽く揉んであげたり、温めて血行を良くすると改善しやすくなります。

もし硬さが残る場合でも、数日かけて自然にやわらぐケースが多いです。その間は、同じ場所への注射は避けるようにしてください。

薬が漏れたかもしれません

注射薬は少し粘り気があるため、漏れている場合は皮膚や毛がベタつくことがあります。漏れた薬は、ウェットティッシュやアルコール綿などで優しく拭き取ってください。

少量なら大きな問題にならないこともありますが、かなり漏れてしまった場合は追加投与が必要になるケースもあります。

皮下注射ではなく、筋肉や皮内に入ったかもしれません

「打ったあと不安になった」というご相談もよくあります。

実際には、多少浅くなったり深くなったりすることは珍しくありません。
ただし、皮内に入った場合は赤みや炎症が出ることもあるため、数日間は状態をよく観察してください。

毛が抜けました・かさぶたができました

注射部位の毛が薄くなったり、かさぶたができることがあります。

これは刺激の強い薬剤では比較的よく見られる反応です。無理に触ったり剥がしたりせず、自然に治るのを待ってあげてください。かさぶたが治れば、毛も少しずつ戻ってくる子が多いです。

炎症や壊死が起きてしまいました

皮膚が大きく赤くなったり、傷が開いてしまった場合は、必ず動物病院で診察を受けてください。

適切な処置を受けながらケアしていけば、回復していくケースも多くあります。
しばらく様子を見てみようかなと悩むより、早めに相談することが大切です。

さいごに

FIP治療中の注射は、猫ちゃんにとっても、ご家族にとっても本当に大変です。

毎日続ける中で、これで合っているのか、もしかしたら失敗したかもと不安になることもあると思います。
多くの飼い主さんが同じように悩みながら、一歩ずつ治療を続けています。

これからも、治療中のご家族が少しでも安心できるような情報を、わかりやすくお届けしていきます!

では次の記事でお会いしましょう:)

FIP治療サポート

Cloverでは「GS-441524」を用いた治療から、耐性/再発の高度な治療ができるように「モルヌピラビル」や「配合剤」まで幅広く取り扱っています。
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